ニュースの要約
日銀が追加利上げに踏み切る時期について、企業の30%が年内と見ていることが分かった。来年1-3月も27%と最多で、合わせて6割近くの企業が来年3月までの利上げが適切と考えている。一方、株安を誘発しかねない追加利上げは「実施しない」との回答も21%に達した。日銀は7月に政策金利を0.25%程度に引き上げる追加利上げを決めたが、企業からは「評価する」との声が64%となり、「評価しない」の36%を上回った。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 年内の追加利上げ予測:
- 9月: 2%
- 10月: 8%
- 12月: 20%
- 合計: 30%
- 来年1-3月の追加利上げ予測: 27%
- 企業の評価:
- 「評価する」: 64%
- 「評価しない」: 36%
- 政策金利の適切な水準:
- 0.5%: 29%
- 1%: 27%
日本株への影響
- 早期実施が適切と回答した企業の声:
- 「株価も落ち着きを見せ始めたことから、金融正常化に向けて徐々に利上げを進めていくと考える」(窯業)
- 「自民党総裁選・総選挙後の早いタイミングで必要。一時的な景気影響よりも中長期的な国富の流出に歯止めをかけるべき」(卸売)
- 慎重な見方を示す企業の声:
- 「利上げや為替介入は、円高と株安を引き起こすので避けるべき」(サービス)
- 「追加利上げのメリットを感じない。日本企業の競争力強化には円安が有効であり、利上げにより円高方向への誘導はすべきではないと考える」(電機)
その他市場への影響
- 日銀の独立性について:
- 「日銀の独立性を高めるべき」: 47%
- 「政府との協力をより深めるべき」: 39%
- 「政府から独立した組織でなければ物価の安定が確保されないため」(窯業)
- 「政権への忖度は無くすべき」(輸送用機器)
- 「経済最優先とすべき」(金属)
- 「現時点で政府と日銀との一定の連携は維持しつつ、長期的に穏当な金融政策へ、またアコードの解消を目指す内容に見直すべき」(機械)
窯業 卸売 非鉄金属 サービス 電機 輸送用機器 金属 機械
提供:
Reuters