2025年の視点:改善する貿易収支と加速するデジタル赤字、円相場の需給を検証=唐鎌大輔氏

ニュースの要約

  • 2025年の円相場見通しについて、需給に焦点を当てた分析。
  • 経常収支の改善が予想されるが、特に貿易収支とサービス収支に注目。
  • 原油価格の下落が貿易収支の改善要因となる一方、デジタル赤字の拡大がサービス収支に影響。

市場への影響

目次

日本市場への影響

  • 貿易収支の改善:
  • 原油価格が70ドル前後で推移する場合、輸入減少により貿易収支が兆円単位で改善。
  • 2025年の貿易収支は、2019年以前の水準に戻るのは難しいが、2022年の過去最大赤字からは劇的に改善。

  • サービス収支の変化:

  • 旅行収支黒字のピークアウトが予想され、2025年はプラス4〜5兆円程度。
  • デジタル赤字は拡大し、2025年には約マイナス7.7兆円に達する可能性。

  • 経常収支の見通し:

  • 2025年の経常収支はプラス28〜30兆円の黒字が予想されるが、キャッシュフロー(CF)ベースではプラス1〜2兆円程度。

日本株への影響

  • 円相場のボラティリティ:
  • 円相場の急騰が日本株に影響を与える可能性があり、日銀の政策運営に影響を及ぼす可能性。

  • 需給環境の変化:

  • 「家計の円売り」が続く一方、対内直接投資の実績は不明確。
  • 米連邦準備理事会(FRB)の利下げの終わりが円安を忌避する日本経済に影響を与える可能性。

その他市場への影響

  • 記述なし。
提供: Reuters
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