ニュースの要約
2025年の金融市場の展望について、尾河眞樹氏が注目する「ビッグ3」人物を挙げ、それぞれの影響を分析しています。
目次
市場への影響
日本市場への影響
- 米国経済の強さが続く場合、ドル高が進む可能性があり、日本円に対しても影響を与える。
- トランプ政権の政策次第では、ドル円の変動幅が大きくなる可能性がある。
日本株への影響
- 米国への投資マネーの流入が続く場合、米株価の上昇が期待され、日本企業の米国市場での競争力や輸出に影響を与える可能性がある。
その他市場への影響
- イーロン・マスク氏: テスラのCEOであり、トランプ政権下で新設される「政府効率化省(DOGE)」を率いる。規制緩和や歳出削減を推進し、米国経済の「独り勝ち」状態を維持する可能性がある。
- マスク氏の資産総額は4510億ドルで、世界初の保有資産4000億ドル突破を果たした。
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米国への1000億ドルの投資を表明したソフトバンクグループの孫正義氏の動きもあり、米国市場への投資が活発化する可能性がある。
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ジェローム・パウエル氏: FRB議長として、2024年12月のFOMCで0.25%の利下げを決定。2025年の利下げ見通しが引き上げられ、タカ派的な姿勢を示している。
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米国経済の強さが続く限り、利下げに慎重な姿勢を維持する可能性がある。
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ドナルド・トランプ氏: 次期米国大統領として、関税引き上げや移民排斥、トランプ減税の恒久化などの政策がインフレに与える影響が注目される。
- トランプ減税の恒久化は2026年度以降に段階的に導入されるため、2025年の景気過熱は限定的との見方もある。
- エネルギー価格の低下による物価下落の可能性も指摘されている。
提供:
Reuters