ニュースの要約
米連邦準備理事会(FRB)は17─18日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50%ポイント引き下げました。これは4年半ぶりの利下げであり、年内にさらに0.50%ポイントの追加利下げを実施する見通しも示されました。
声明では、インフレが持続的に目標の2%に向かっているという確信を深めており、雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡していると判断しています。インフレは依然として幾分高止まりしているものの、インフレの進展とリスクのバランスを考慮し、今回の利下げを決定しました。
今回の決定は全会一致ではなく、11対1で決定されました。ボウマン理事が0.25%ポイント利下げを主張し、反対票を投じました。
同時に公表されたFRB当局者による見通しでは、年内にさらに0.50%ポイント、2025年に計1%ポイント、2026年には計0.5%ポイントの追加利下げが見込まれています。2026年末時点の政策金利は2.9%で中立金利に達すると予想され、前回見通しの2.8%から上昇しました。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 米国の利下げにより、円高ドル安が進行する可能性がある。
- 円高により日本の輸出企業の収益が圧迫される可能性がある。
日本株への影響
その他市場への影響
- 米国の利下げにより、グローバルな株式市場が一時的に上昇する可能性がある。
- 新興市場への資金流入が増加する可能性がある。
提供:
Reuters