ニュースの要約
- 欧州連合(EU)が森林破壊防止規則(EUDR)の施行を1年先送りする可能性がある。
- EUDRは、違法な森林伐採に関係しない商品であることを証明する義務を業者に課し、証明できない業者からの輸入を禁止する。
- 規則はカカオ、コーヒー、牛、大豆、パームヤシ、木材、ゴム、チョコレート、皮革などに影響を及ぼす。
- 施行延期により、基準に準拠した農産物を調達するために前倒しで費用を支払った企業は損失を被る恐れがある。
- 欧州委員会は12か月の延期を提案しており、欧州議会と加盟国の承認が必要。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 直接的な影響は少ないが、EU市場の動向が日本の輸出入に影響を及ぼす可能性がある。
日本株への影響
- 明治ホールディングスや森永製菓など、カカオを使用する企業に影響が出る可能性がある。
- 持続可能な原材料調達に関するコストが変動する可能性がある。
その他市場への影響
- 欧州の植物油事業者団体FEDIOLやカカオ加工業者、チョコレートメーカーは、規制に準拠した原材料を確保するために割増金を支払っており、施行延期により損失を被る可能性がある。
- 欧州の飼料業界団体FEFACや農業生産者団体COPA・COGECAは先送りを歓迎している。
提供:
Reuters