ニュースの要約
高市早苗経済安全保障担当相は、日本記者クラブ主催の自民総裁候補討論会で以下の主張を行いました。
- 「金融緩和は我慢して続けるべき、低金利を続けるべき」と述べ、日銀による追加利上げをけん制。
- 足元の物価上昇はエネルギーや食料価格によるコストプッシュ型であり、「生産性、給料、購買力も上がる好循環を作りたい」と語った。
- 財政問題については、「資産と債務を合わせてネットで見るとG7(主要7カ国)の中で2番目の健全性」との持論を展開。
他の候補者の主張も以下の通りです。
- 加藤勝信元官房長官:「金利は動くものだが、足元の経済を見て慎重にやりたい」と述べた。
- 河野太郎デジタル担当相:「遅かれ早かれ金利が徐々に上がっていく中で、利払いが増えていく」とし、財政収支の議論を訴えた。
- 小泉進次郎元環境相:米政府が安全保障上の懸念を強めている日本製鉄の米USスチール買収に関し、「日米が対立をするのではなく、日米がともに向き合うべき課題」と指摘。
- 茂木敏充幹事長:米国の新大統領が決まったら就任前に会うとし、「相互投資をしていくのは良いこと」と述べた。
- 小泉氏:「中国は一党独裁から一人独裁になりつつある」と述べ、習近平国家主席とのトップ外交に意欲を示した。
- 北朝鮮による拉致問題について、「トップ(の金正恩氏)と同世代、前提条件を付けない新たな対話の機会を模索したい」と語った。
- 衆議院の解散・総選挙の時期について、小泉氏は「できる限り早期に」と表明。
- 石破茂元幹事長:「解散というのは衆議院議員がこの国からいなくなる。世界情勢がどうなるか分からないのに、すぐ解散するという言い方を私はしない」と話した。
- 小泉氏は解雇規制の緩和について「緩和でなく見直し」と説明し、労働市場の流動化が目的と説明。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 高市氏の「金融緩和は我慢して続けるべき、低金利を続けるべき」との発言により、日銀の追加利上げが抑制される可能性が高まり、低金利政策の継続が期待される。
- これにより、企業の借入コストが低く抑えられ、投資活動が促進される可能性がある。
日本株への影響
- 日本製鉄の米USスチール買収に関する議論が注目されており、同社の株価に影響を与える可能性がある。
- 金融緩和の継続が期待されるため、金融セクターや不動産セクターの株価が上昇する可能性がある。
その他市場への影響
- 特に記述なし
提供:
Reuters