香港裁判所、メディア元編集者に有罪判決　「扇動的な記事掲載」

ニュースの要約

香港の裁判所は29日、扇動的な記事を共謀して掲載したとして、現在は発信停止となっているオンラインメディア「立場新聞」の元編集者2人に有罪判決を言い渡しました。量刑は9月26日に言い渡され、最長2年の禁錮に処される可能性があります。これは1997年に香港が英国から中国に返還されて以来、ジャーナリストや編集者が扇動罪で有罪となった初めてのケースです。検察側は立場新聞が「違法」なイデオロギーを宣伝し、中国政府と香港政府に対する憎悪を扇動したと主張しました。一方、元編集者の鍾沛権氏と林紹桐氏は無罪を主張しています。米国政府などはこの裁判を批判し、香港でのメディアの自由が悪化していると指摘しています。

市場への影響

日本市場への影響

香港のメディア自由に対する圧力が強まる中、アジア全体の政治リスクが高まる可能性があります。これにより、日本市場でもリスク回避の動きが強まり、一部の投資家が安全資産に資金を移す可能性があります。

日本株への影響

特に、香港や中国市場に依存している日本企業に対する投資家の懸念が高まる可能性があります。例えば、ソフトバンクグループやファーストリテイリングなど、中国市場でのビジネス展開が重要な企業は注意が必要です。