ニュースの要約
トランプ米大統領がカナダ、メキシコ、中国への新たな関税を発表し、貿易戦争を仕掛けたことで、経済成長やインフレ再燃への懸念が高まっています。これにより、週明けの世界市場は新たな衝撃を受ける可能性があります。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- ドルと円がともに上昇するリスクオフ的な展開が予想される。
- 円高は一時的であり、日銀の利上げにもかかわらず、ファンダメンタルズに大きな変化はない。
- 米金利上昇に伴い円安が進行する可能性があり、短期的には日銀の追加利上げの後押し材料となる。
日本株への影響
- 日産自動車(7201.T)やマツダ(7261.T)など、米国向け自動車をメキシコで生産している日系自動車メーカーの競争力低下が懸念され、株価下落が続く可能性がある。
- 日本の輸出の3割が自動車であるため、米国に現地生産を移せば日本国内の雇用・生産に影響が及ぶ。
- 貿易停滞が生じた場合、海運や商社への影響も警戒され、資金は内需株へとシフトする可能性がある。
その他市場への影響
- 米金利が上昇し、ドル高が進行する可能性がある。
- 関税対象国の通貨(ユーロ、カナダドル、人民元)が荒い値動きを示す可能性がある。
- 貿易戦争が激化する可能性があり、米政権の貿易政策でインフレが再燃するとの見方から、米金利が上昇してドル高になるか、リスク回避姿勢が強まり円が買われるかのせめぎ合いが続く。
提供:
Reuters