ニュースの要約
- 財務省が発表した7月の国際収支状況速報によると、経常収支は3兆1930億円の黒字。
- 6月の1兆5335億円の黒字から黒字幅が拡大。
- 円安の影響で投資収益が増加し、第一次所得収支が4兆4410億円と1985年の統計開始以来最大の黒字幅に。
- 貿易収支は4827億円の赤字に転化。
- 貿易・サービス収支は1兆0155億円の赤字、第二次所得収支は2325億円の赤字。
- ロイターの事前調査予測中央値は2兆5893億円の黒字だったが、実際の黒字幅は予想を上回った。
- 円安が経常黒字の増加要因だが、今後の利下げ局面で黒字幅は縮小の見込み。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 円安の影響で投資収益が増加し、経常収支の黒字幅が拡大。
- 今後の利下げ局面で経常黒字幅が縮小する可能性がある。
日本株への影響
- 円安の影響で輸出企業の収益が増加し、株価にプラスの影響。
- ただし、今後の利下げ局面で円高に転じる可能性があり、輸出企業の収益にマイナスの影響が出る可能性も。
影響を受ける可能性のある企業例
その他市場への影響
- 今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げが織り込まれており、ドルは一時161円台から現在142円台まで下落。
- 米国の為替報告書が警告する経常黒字の要件に対する懸念が減少する可能性。
提供:
Reuters