米で2回目の港湾スト回避、労組と使用者側が新労働協約で合意

ニュースの要約

• 米国の東海岸とメキシコ湾岸で働く港湾労働者4万5000人を代表する国際港湾労働組合（ILA）と使用者団体の米国海事同盟（USMX）が新たな6年の労働協約の暫定合意に達した。
• ストライキを回避し、サプライチェーンの麻痺を防いだ。
• 合意には自動化問題の解決が含まれているが、詳細は明らかにされていない。
• 合意が批准されるまで現行契約のもとで事業を継続する。
• 昨年10月のストライキでは、海上運賃の高騰や貨物滞留が発生したが、使用者が6年間で62%の賃上げに合意したため終了した。
• 全米小売業協会（NRF）は、今回の合意により港湾の混乱リスクが減少し、海上輸送に確実性が戻ると指摘。

市場への影響

日本市場への影響

• 米国の港湾労働者のストライキ回避により、サプライチェーンの混乱が防がれたため、日本から米国への輸出入業務が安定する可能性がある。

日本株への影響

• 川崎汽船や日本郵船などの海運業界にとって、米国港湾の安定はポジティブな要因となる可能性がある。
• トヨタ自動車やソニーなど、米国市場に依存する企業にとっても、物流の安定はプラスとなる。

その他市場への影響

• 全米小売業協会（NRF）は、米国のコンテナ輸入の半分以上を扱う港湾の混乱リスクが減少したと指摘しており、米国市場全体に安定感をもたらす可能性がある。