ニュースの要約
- 来週の外為市場でドル/円は、日銀の追加利上げの思惑が再燃すれば円高方向に振れる可能性がある。
- 米トランプ大統領の不規則発言にも警戒が必要。
- 予想レンジはドルが151━155円、ユーロが1.0280―1.0530ドル。
市場への影響
日本市場への影響
- 日銀の追加利上げ前倒しの観測がくすぶる中、高田創日銀審議委員の発言に注目が集まっている。
- タカ派とされる田村直樹審議委員の発言が影響し、金利が一段と上昇し円高が進む可能性がある。
日本株への影響
- りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏は、タカ派的なトーンの発言があれば円高が進むと予想。
- 日銀の利上げ前倒しの織り込みも一部で進んでおり、円高に振れても限定的との見方もある。
その他市場への影響
- 米ロ首脳の電話会談を受けて停戦への期待が高まり、ユーロなどの欧州通貨は買い戻された。
- ただし、ユーロが売られてきた背景にはファンダメンタルズの弱さがあり、欧州中央銀行(ECB)も利下げ姿勢を維持しているため、ユーロの買い戻しが続くことはないとの見方がある。
提供:
Reuters