ニュースの要約
総務省が発表した7月の家計調査によると、2人以上の世帯の実質消費支出は前年同月比0.1%増加し、3カ月ぶりに上昇に転じました。しかし、回復は鈍く、季節調整済み前月比では1.7%減少しました。ロイターの事前調査予測平均値の前年比1.2%増には届きませんでした。
1世帯あたりの支出額は29万0931円で、名目ベースでは前年比3.3%増加しました。項目別では「住居」が前年比17.3%増、教育関連なども伸びましたが、「食料」が1.7%減、「被服及び履物」が5.7%減、「光熱・水道」が4.6%減など、減少品目も多く見られました。
総務省は「大きな流れでいうとマイナス幅縮小、回復の動きもあるが、傾向をみる上では3カ月移動平均はまだマイナス」と分析しています。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 実質消費支出の増加は市場にとってポジティブな要因ですが、予測値に届かなかったため、期待外れの面もあります。
- 季節調整済み前月比での減少は、消費の回復が鈍いことを示しており、経済全体への影響が懸念されます。
日本株への影響
- 消費関連企業にとっては、消費支出の増加がプラス材料となる可能性がありますが、予測値に届かなかったことから株価への影響は限定的かもしれません。
- 「住居」関連の支出が増加しているため、不動産関連企業や住宅設備企業にとってはポジティブな影響が期待されます。
- 一方、「食料」、「被服及び履物」、「光熱・水道」などの支出が減少しているため、これらのセクターに属する企業にはネガティブな影響が考えられます。
影響を受ける可能性のある企業例
提供:
Reuters