午後3時のドルは横ばい圏143円前半、実需の買い一巡後は値動き乏しく

ニュースの要約

  • 9月25日午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(143.21/25円)から横ばい圏の143円前半で取引されている。
  • 実需の買いや底堅い株価の動きを背景に強含む場面もあったが、週末の自民党総裁選を控え追随した動きは限られた。
  • ドルは早朝に一時142.88円付近まで下落したが、国内輸入企業による買いが入り143円前半まで上昇。
  • ドル指数は100.30付近で推移。
  • 米コンファレンス・ボード(CB)の9月の消費者信頼感指数が約3年ぶりの大幅な落ち込みとなり、大幅利下げ観測が高まった。
  • 市場は米連邦準備理事会(FRB)が11月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げを行う可能性を58%程度織り込んでいる。
  • ドルは140-145円のレンジで推移する見込み。
  • 植田和男日銀総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示している。
  • 週末の自民党総裁選をめぐる思惑から円売り圧力も根強い。

市場への影響

目次

日本市場への影響

  • ドル円相場の動きにより、輸出企業の収益に影響。
  • 日経平均株価の底堅い動きが円安圧力を強める。

日本株への影響

  • あおぞら銀行のチーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏の見解によると、米利下げの織り込みが行き過ぎているため、ドル売りが出にくい。
  • SBIリクイディティ・マーケットの金融市場調査部長、上田真理人氏は、米国経済がソフトランディングできない懸念が高まるとドル売りが勢いを増す可能性を指摘。
  • 自民党総裁選で高市早苗経済安全保障担当相が勝利すれば、日銀の追加利上げ観測が後退し、ドルは150円方向に向かいやすい。

その他市場への影響

  • 米コンファレンス・ボード(CB)の消費者信頼感指数の大幅な落ち込みにより、米国市場での大幅利下げ観測が高まる。
提供: Reuters
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