中長期海外勢の売り越し拡大、ドル145円割れがトリガー

ニュースの要約

9月13日、海外の中長期投資家による日本株売りが続いている。9月第1週には売り越し額が拡大し、ドルが国内企業の多くが今期の想定とする145円付近を下回ったことで、売りが強まったとの警戒感が浮上している。基調的な円高が落ち着くまでは海外勢からの買いが入りにくく、指数の上昇力が削がれる可能性がある。

市場への影響

目次

日本市場への影響

  • 海外の中長期投資家による日本株売りが続いている。
  • 9月第1週(9月2日─9月6日)の海外投資家による日本の現物株の売り越し額は8235億円。
  • 3週連続の売り越しで、現物の売り越し規模は今年最大。
  • ドルが145円を下回ったことがトリガーの一つとされる。
  • 円高が進むと日本株の売り圧力が高まる可能性がある。

日本株への影響

  • トヨタ自動車の通期の前提レートは145円。
  • ドル/円が145円を下回ると、為替による企業業績の上振れ期待が後退しやすい。
  • 円高が進んで140円を割り込む場合、業績予想の下方修正への警戒感が生じ得る。
  • 株価は為替の動向に過敏に反応している。

その他市場への影響

  • 年金基金などの機関投資家が保有する株式のポートフォリオに占める比率が、円高で押し上げられたことによる機械的なリバランス売りが膨らんだ可能性がある。
  • 日銀の金融政策決定会合とFOMCが控えており、為替の動向が注目される。
提供: Reuters
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