ニュースの要約
- 米投資会社ベインキャピタルが計画していた半導体大手キオクシアの新規株式公開(IPO)が延期の可能性。
- 半導体市況の回復が遅れており、機関投資家から時価総額を目標額1.5兆円の半分程度に引き下げるよう求められた。
- キオクシアはNAND型フラッシュメモリーで世界3位の企業。
- 市場関係者の間では年内の上場は難しいとの声が多い。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 日本の株式市場は年初から順調に上昇してきたが、日銀の追加利上げを受けた円高と米景気後退懸念で8月に急落。
- 足元では米経済のソフトランディング期待の高まりなどで回復基調にある。
日本株への影響
- キオクシアのIPOが延期されることで、半導体関連銘柄への投資意欲が低下する可能性。
- 大和証券の柴田光浩シニアストラテジストは「シリコンサイクルを鑑みると、半導体銘柄の株価は年内もう一度高値にトライする」と予想。
その他市場への影響
- 米半導体大手ウエスタンデジタルとの合併も模索していたが、韓国メモリー大手SKハイニックスの反対などで行き詰まり。
- 半導体産業は最先端技術の開発競争が激しく、巨額の投資を必要とするため、キオクシアの開発投資が滞ることで競争についていけなくなる可能性がある。
提供:
Reuters