ニュースの要約
1月10日、来週の外為市場でドル/円は、米雇用統計を経て労働市場の強さが確認できれば、1月の米利下げ見送り観測でドルが強含む見通しです。雇用統計の内容が悪くても、トランプ次期米大統領の関税強化策がインフレを高めるとの懸念もあり、ドルの底堅さは維持される見通しです。
- 予想レンジ:
- ドル: 155━159円
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ユーロ: 1.02―1.05ドル
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米国の物価指標発表予定:
- 1月14日: 卸売物価指数(PPI)
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1月15日: 消費者物価指数(CPI)
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日銀関連:
- 1月14日: 日銀の氷見野良三副総裁が神奈川県金融経済懇談会に出席し、記者会見を行う予定。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 日銀の利上げ確率は、1月が36%、3月が38%と予測されています。
- 円の下値を支える要因として、日銀の利上げに含みを残す可能性があります。
日本株への影響
- あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、為替介入への警戒感があるため、158円半ばより上の水準は攻めづらいと指摘しています。
その他市場への影響
- 米国のインフレ鎮静化の兆しが出れば、金利が低下してドル/円が下押しされる可能性があります。
- 対ユーロや対豪ドルでのドル買い持ちが積み上がっているため、ユーロなどが買い戻される局面になれば、ドル高に一服感が出てドル/円が下落する可能性があります。
提供:
Reuters