ニュースの要約
- ドル/円は米雇用統計を経て、米利下げ休止観測が浮上し、ドルが底堅さを維持する見通し。
- トランプ次期米大統領の関税強化策がインフレを高める懸念がある。
- 日銀の1月会合に向けた観測報道が円高材料として意識されている。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 日銀の1月会合に向けた観測報道が円高材料として意識されている。
- 日銀の氷見野良三副総裁が神奈川県金融経済懇談会に出席し、記者会見を行う予定。
- 日銀の1月会合では、コアコアCPIの見通しが上方修正される可能性が高い。
日本株への影響
- ニッセイ基礎研究所の上野剛志・上席エコノミストは、物価上昇圧力が示されれば、少なくとも1月の米利下げ見送りが固まり、ドル/円が強含むと述べた。
- あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、米国のインフレ鎮静化の兆しが出れば、金利が低下してドル/円が下押しされるとの見方を示す。
その他市場への影響
- 米国では物価指標の発表が相次ぎ、14日に卸売物価指数(PPI)、15日に消費者物価指数(CPI)が予定されている。
- 16日の小売売上高や新規失業保険申請件数も景気の強さを示し、利下げ見送り観測を補強する材料になるとされている。
- 為替介入への警戒感があり、158円半ばより上の水準は攻めづらいと指摘されている。
- ユーロや豪ドルに対するドル買い持ちが積み上がっており、ユーロなどが買い戻される局面になれば、ドル高に一服感が出てドル/円が下落する可能性もある。
提供:
Reuters