ニュースの要約
- 11月の米大統領選で共和党のトランプ候補が勝利し、上下両院も共和党が過半数を制する「トリプルレッド」となった。
- これを受けて、金融市場では「トランプ・トレード」が進行し、米国株買い、米国債売り、ドル買いが見られた。
- しかし、金利・為替市場ではその動きが息切れし、反対方向に動きつつある。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- ドル高円安が一時的に加速し、ドル/円相場は156.76円を記録。
- その後、米長期金利の上昇が見られないことや日銀の12月利上げ警戒感から、円高方向に戻る動きが見られる。
日本株への影響
- 直接的な影響については言及されていないが、ドル高円安の動きが日本企業の輸出にプラスの影響を与える可能性がある。
その他市場への影響
- 米株式市場では、ダウ工業株30種平均が史上最高値を連日更新し、S&P500種は6000の大台を突破。
- 米債券市場では、米10年物国債利回りが一時4.50%まで上昇したが、その後4.2%台に下落。
- 米2年債利回りは4.37%前後まで上昇したが、そこからさらに売り込まれることはなかった。
- 米5年債利回りも一時4.38%まで上昇したが、その後は低い水準で推移。
その他の要因
- トランプ次期大統領から財務長官に指名されたスコット・ベッセント氏の「3-3-3の経済政策」が注目されている。
- ベッセント氏は「準備通貨としてのドルの地位を守る」と表明し、強引なドル切り下げ論から距離を置いている。
提供:
Reuters