ニュースの要約
- 米債売り/ドル買いのトランプ取引の裏で、日本の個人マネーが存在感を増している。
- 新NISA(少額投資非課税制度)への資金流入が過去最高ペースで加速中。
- 円は日銀の利上げ観測の高まりを受けて底堅い展開だが、継続的な利上げは見込みづらい。
- 新NISAの円売りが恒常的な円安圧力として意識される可能性がある。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 新NISAを通じた個人投資家の円売り圧力が増加。
- 円安の手掛かりが年始から浮上し、短期筋の間で注目度が高い。
- 円建て現預金が海外資産へ分散される流れが続く見込み。
日本株への影響
- 新NISAの資金流入が過去最高ペースで加速中。
- 投資対象に海外資産を含む投信の約定日は申し込みの翌営業日。
- 販売会社から運用機関へ資金が移動するのは、約定日の翌営業日。
具体的な影響
- バンク・オブ・アメリカの推計によると、新NISA関連の外国証券ファンドへの新規資金流入額は、今月10日時点で約7890億円。
- 昨年1月の同期間の倍近くと猛烈なペースで増加。
その他市場への影響
- 日銀の利上げ観測の高まりを受けて、足元でドルは155円前半まで軟化。
- 円が明確に反転したとは言い難い。
- 予見可能性の低いトランプ政策に市場が翻弄される中、個人の実需マネーが意識される局面もありそう。
提供:
Reuters