ニュースの要約
今週の東京株式市場は、トランプ次期米大統領の政策への期待に基づくトランプトレードの一服感や、国内企業の決算発表が一巡することで、もみ合いが想定されています。主なイベントとして、米半導体大手エヌビディアの決算(20日)や国内の10月全国消費者物価指数(CPI、22日)の発表があります。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 日経平均の予想レンジは37,000円─39,000円。
- トランプトレードは一巡したとの見方が多く、政策が出るまで期待感は残るが、リスクも考慮する必要がある。
- 国内企業の決算が一巡したことで、個別銘柄の動きが出にくく、上値追いに慎重になる見込み。
- 前週末の米国市場での株安を受けて、週初は売り先行が見込まれる。
日本株への影響
- 内藤証券の田部井美彦投資調査部長は、トランプ次期大統領の政策期待とリスクを考慮する必要があると指摘。
- ドル/円が円安基調にあることは株価の下支えになり得る。
- 全国CPIが予想外に強い結果なら、早期利上げの思惑がサポートされ為替が円高に振れないかに注意が必要。
その他市場への影響
- 米市場では、FRBパウエル議長の発言や10月の堅調な経済指標を受けて利下げペースが鈍化するとの思惑が強まる。
- エヌビディアの決算では、成長鈍化への懸念が再燃しないかが焦点。生成AI以外の需要動向に関心が移っている。
- 決算内容が市場の期待に届かなければエヌビディア株につれ安となる可能性があるが、強い内容の場合でも持続力は限られるとの見方がある。
提供:
Reuters