目次
ニュースの要約
- 世界の不確実性が高まっていることを示す指標として、経済政策不確実性指数(EPU)が注目されている。
- EPUは、新聞報道の数、税制変更の数、エコノミストの経済予想の不一致度合いの3つの要素で構成される。
- グローバルEPUは、2024年11月のトランプ氏の大統領選勝利以降急上昇し、2025年1月末には429.83を記録。
- 国別では、ドイツと米国のEPUが特に上昇している。
- 日本のEPUは過去10年間ほぼ安定しているが、最近は若干の上昇が見られる。
市場への影響
日本市場への影響
- 日本のEPUは過去10年間でほぼ100前後で安定。
- 岸田文雄前首相の辞任や石破茂政権の発足に伴い、若干の上昇が見られるが、国際的には低水準。
日本株への影響
- 日本の政策的不透明感は低く、安定した市場環境が続いている。
- 日銀の利上げ姿勢が今後のEPUに影響を与える可能性がある。
その他市場への影響
- ドルの名目実効為替レートは、EPUの上昇と高い相関性を持つ。
- トランプ関税の影響で、ユーロ圏、カナダ、メキシコの通貨が対ドルで下落。
- 米国のエコノミック・サプライズ指数(CESI)は低下傾向で、経済指標が市場予想を下回るケースが増加。
- VIX指数は15付近で安定しており、市場の不透明感は特段高まっていない。
このように、EPUの上昇は各国の経済政策や市場に影響を与えており、特に米国やドイツでの不透明感が高まっていることが示されています。日本市場は比較的安定しているものの、今後の政策動向に注目が集まります。
提供:
Reuters