ニュースの要約
- 1月24日、日本銀行(日銀)はマイナス金利解除以来、3度目の利上げを実施。
- 政策金利は0.5%に引き上げられ、2008年以来17年ぶりの水準に。
- 植田和男総裁は、実質金利が極めて低いことから、今後も政策金利を引き上げる意向を示す。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 個人消費の低迷が続く中での利上げに対する疑問の声があるが、円安と輸入インフレを抑えるためには利上げが必要とされる。
- 世論調査では、日銀の追加利上げを評価する声が54%と、評価しない34%を上回る。
日本株への影響
- 利上げにより、変動金利型住宅ローンの借り入れコストが増加し、景気への悪影響を懸念する声がある。
- 家計の金融資産は約2179兆円、負債額は392兆円であり、金利上昇は受取利息の増加につながる可能性がある。
その他市場への影響
- 円安抑制策としての利上げが批判される一方で、為替レートと金融政策を切り離すことは不自然との見方もある。
- 利上げが円高を招く条件として、実質政策金利がインフレ率を上回る水準まで引き上げられることが必要とされる。
- 海外中銀が利下げを行う場合でも、長期金利の動きが連動しない限り、円高にはなりにくい。
提供:
Reuters