コラム:揺るがぬ「実需」主導の円安、投機筋の影響は軽微=佐々木融氏

ニュースの要約

  • 米国のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場しているIMM通貨先物ポジションデータは、為替市場の短期的・投機的なポジションデータとして注目されている。
  • しかし、実際にはこの市場を通じた短期的・投機的な為替取引は全体と比べてそれほど大きくない。
  • 昨年12月後半の円の投機的ポジションデータは、ポジションの傾きが1000億円前後に止まっており、円高・円安のどちらに対しても明確な方向感がなかった。
  • ドル/円相場は、153円台から157円台まで円安が進んだ。
  • 実需のフローがドル/円相場を押し上げた可能性がある。

市場への影響

目次

日本市場への影響

  • 日本の実需の円売りが続いており、円安方向にシフトしている。
  • 貿易赤字や対外直接投資、対外証券投資が自国通貨売り方向に大きく傾いている。

日本株への影響

その他市場への影響

  • 米ドルが最強通貨、円は下から2番目に弱い通貨となっている。
  • 米国への対外直接投資が活発であり、外国証券投資のフローが円安に寄与している可能性がある。
提供: Reuters
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