FRBのバランスシート圧縮終了6月か、米銀予想が後ずれ

ニュースの要約

米連邦準備理事会(FRB)が2024年12月17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表し、米大手銀行が想定するFRBによるバランスシート圧縮(量的引き締め=QT)の終了時期が後ずれしたことが明らかになりました。

  • 12月FOMC前の調査では、QT終了は2025年6月と予想されていました。
  • 11月会合前の調査では、QT終了は2025年5月と予想されていました。
  • FRBは12月会合で政策金利を0.25%ポイント引き下げ、4.25-4.50%としました。
  • 今後の利下げペース鈍化を示唆し、インフレ見通しを引き上げました。
  • バランスシート圧縮に関する新たな発表は行われませんでしたが、リバースレポ・ファシリティーの金利を技術的に変更しました。

市場への影響

目次

日本市場への影響

  • FRBの利下げとQT終了時期の後ずれにより、円高圧力がかかる可能性があります。
  • 日本の金融政策に影響を与える可能性があり、日銀の政策決定に注目が集まります。

日本株への影響

  • トヨタ自動車ソニーグループなどの輸出企業にとって、円高は収益にマイナスの影響を与える可能性があります。
  • 金融セクターにおいては、低金利環境が続くことで、利ざやの縮小が懸念されます。

その他市場への影響

  • 米国市場では、利下げとQT終了時期の後ずれにより、株式市場が一時的に上昇する可能性があります。
  • 新興市場においては、米ドルの流動性が改善することで、資金流入が期待されます。
提供: Reuters
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