ニュースの要約
- 2024年、日銀はマイナス金利を解除し、政策金利を-0.1%から0.25%に引き上げた。
- 一方、米FRBは9月から3会合連続で利下げを行い、政策金利の上限を5.5%から4.5%に引き下げた。
- 米日政策金利差は10カ月間で1.35%ポイント縮小。
- ドル/円相場は157円10銭で取引され、1月初値の140円92銭より10%以上のドル高・円安水準。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 日本の政策金利は0.25%と世界最低水準であり、円高圧力が持続しない。
- 日本の実質政策金利は先進国で最も深いマイナス圏に位置。
- 政府の債務残高がGDPの約2.5倍であり、急激な利上げは困難。
- 2025年の利上げ回数は0.25%刻みで2回、政策金利は0.75%で越年する見込み。
日本株への影響
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作氏によると、円安の阻止に必要な水準には上がらない可能性が高い。
- 新NISA(少額投資非課税制度)の導入により、投資信託を通じた海外への長期資金流出額が増加。
その他市場への影響
- 米国の政策金利は4.25-4.50%と高水準を維持。
- ドル建ての短期資産に4%以上の利息が付いているため、ドル安に振れても押し目買いが入る。
- 米国の利下げ回数は2025年が2回、2026年が2回、2027年が1回と予想され、3%以上の水準を維持する見込み。
- 貿易サービス収支の赤字決済により、実需のドル不足が年間15兆円を超えるとみられる。
提供:
Reuters