コラム:第2次トランプ貿易戦争、4つの観点からドル/円を考える=高島修氏

ニュースの要約

  • トランプ次期大統領の貿易戦争はドル高要因とされ、来年前半にかけて全面的なドル高が予想される。
  • 前回のトランプ貿易戦争ではドル高を上回る円高が進行した。
  • 今回も対円でのドル高は限られ、来年半ばにはドル/円が140円を割り込むと予測されている。
  • 第1次トランプ貿易戦争では、米ドルは人民元やユーロ、豪ドルに対して上昇したが、円は相対的に円高基調だった。

市場への影響

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日本市場への影響

  • 貿易戦争により、日本国内外の株式市場のパフォーマンスが悪化し、リスクオフ的な金融環境下で円高圧力が高まる。
  • 円高の結果、日本株安が進行し、さらなる円高圧力を生む可能性がある。

日本株への影響

  • 日本株は中国株とともにグローバル指数を下回る低調な推移が予想される。
  • 海外投資家による日本株投資の復元が円買いを伴い、日本株高と円高の共存が可能になると見込まれる。
  • リスクシナリオとして、トランプ関税を嫌気して米株や中国株が深い調整となり、日本株も大幅下落する可能性がある。

その他市場への影響

  • 米国を含めて世界的に株式市場などリスク資産にはマイナスの影響が及ぶ可能性がある。
  • 中国によるドル準備の減少が明確で、世界的にも外貨準備のドル離れが進んでいる。
  • トランプ次期大統領の対中関税が付与された場合、人民元の元安が進むと予測され、それに伴う円安が警戒される。
提供: Reuters
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