コラム:「家計の円売り」に変調か、英国事例から考えるNISAの今後=唐鎌大輔氏

ニュースの要約

  • 年初から円安の一因とされていた「家計の円売り」に変調が見られ始めている。
  • 投資信託経由の対外証券投資が13カ月ぶりの低水準となり、買い越し額が小規模にとどまっている。
  • 10月の対外証券投資全体では過去最大の売り越しとなり、特に中長期債の売り越しが大きい。
  • 対内証券投資は過去最大の買い越しとなり、資金流入超となっている。
  • 英国でも同様に国外資産への資本逃避が起きており、日本と類似した状況が見られる。

市場への影響

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日本市場への影響

  • 円安の一因であった「家計の円売り」が変調し、円相場の中長期見通しに影響を与える可能性がある。
  • 投資信託経由の売買動向が売り越しに転じるリスクがあり、円安抑制に寄与する可能性がある。

日本株への影響

  • 日本株への資金流入が続く中、円安の制御が優先課題となる可能性がある。
  • 資産運用立国としての政策と円安制御の整合性についての議論が必要。

その他市場への影響

  • 英国では、国内株が敬遠され国外資産への資本逃避が起きている。
  • 英国のISA改革案が議論されており、日本の新NISAと類似した問題を抱えている。
提供: Reuters
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