ニュースの要約
ストラテガスの調査によると、2024年に入ってから債券関連の上場投資信託(ETF)の立ち上げが急増し、2023年1-9月の79本から約5割増加して120本弱に達した。これは、連邦準備理事会(FRB)の利下げ予想に後押しされたもので、地方債、高利回り、担保付ローン債務に特化した多様な商品が登場している。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 日本市場への直接的な影響は現時点では明確ではないが、米国市場の動向が日本市場にも波及する可能性がある。
日本株への影響
- 債券ETFの人気が高まる中で、日本の資産運用会社や金融機関が同様の債券関連商品を開発・提供する動きが出る可能性がある。
その他市場への影響
- 米国債券ETFへの月間平均純流入額が過去最高の250億ドルに達し、2023年の171億ドルから増加。
- 2024年のFRBの利下げ観測が債券価格の上昇をもたらし、投資家の関心が高まっている。
- キャピタル・グループやロックフェラーなどの大手資産運用会社が新たな債券ETFを立ち上げる予定。
スクロールできます
ETF名 | 運用会社 | 特徴 |
---|---|---|
キャピタル・グループ・コア債券ETF (CGCB.P) | キャピタル・グループ | 12億ドル規模 |
ロックフェラー・オポチュニスティック地方債ETF (RMOP.P) | ロックフェラー | アクティブ運用の地方債ポートフォリオ |
コングレス・インターミディエイト・ボンド・ファンド (CAFX.P) | コングレス | 長期リターンを追求 |
- 米国のインフレ再燃や経済成長が予想を上回る場合、FRBの利下げ観測が後退し、債券ETFの収益が低下する可能性もあるが、当面は債券ETFの人気が続く見込み。
提供:
Reuters