ニュースの要約
9月13日、日銀内で追加利上げを急ぐ必要はないとの声が強まっている。7月の利上げ後、大幅な円高が進行し、輸入物価を通じた物価の上振れリスクが後退したためである。19-20日の金融政策決定会合では政策金利を据え置く公算が大きい。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- 円高進行: 6月下旬にドルは161円台に上昇したが、現在は141円付近と約20円も円高に振れている。
- 輸入物価の減速: 8月の輸入物価指数(円ベース)は前年比プラス2.6%と、7月のプラス10.8%から大きく減速。
日本株への影響
- 企業の賃金・価格設定行動: 賃金上昇圧力が掛かる中、企業の賃金・価格設定行動の変化で人件費上昇分の価格転嫁が進みやすい状況は変わらず、物価の上振れリスクは残る。
- 米経済の影響: 米経済の動向や米連邦準備理事会(FRB)の政策を巡って不安定な動きが続く可能性があり、日本の企業収益や来年の賃上げに影響を及ぼす可能性がある。
その他市場への影響
- 金融市場の不安定さ: 8月上旬の円急伸で円売りポジションが急速かつ大幅に巻き戻されたことで、短期筋は様子見を続ける見方がある。
- FRBの政策: FRBが利下げを大幅に進める可能性が高まれば、一段と円高に進む展開も想定される。
参考リンク
提供:
Reuters