ニュースの要約
9月11日、アジア時間の原油先物は反発。勢力を強めている熱帯性暴風雨「フランシーヌ」の到来でメキシコ湾岸の石油供給が途絶するリスクが懸念されており、需要減退の不安が打ち消されている。
- 北海ブレント先物:0.39ドル(0.6%)高の1バレル=69.58ドル
- 米WTI先物:0.44ドル(0.7%)高の66.19ドル
両指標とも10日の取引で約3ドル下落し、ブレントは2021年12月以来の安値、WTIは2023年5月以来の安値をそれぞれ付けた。
市場への影響
目次
日本市場への影響
- メキシコ湾岸の生産施設の一部が既に稼働を停止しており、供給途絶懸念が相場の反発につながった。
- 日産証券傘下NSトレーディングの菊川弘之社長によると、10日の急落を受けて投資家がポジションを調整した。
日本株への影響
- 石油関連株に影響が予想される。
- 例えば、ENEOSホールディングス(5020)や出光興産(5019)などの株価に注目。
その他市場への影響
- 石油輸出国機構(OPEC)が今年の世界石油需要予測を2カ月連続で下方修正したことが嫌気されたが、米エネルギー情報局(EIA)は世界石油需要見通しを上方修正し、世界石油生産見通しを引き下げた。
提供:
Reuters