不安定な値動き、下振れ警戒 米株・為替にらみ=今週の東京株式市場

ニュースの要約

今週の東京株式市場は、不安定な展開が予想される。米雇用統計が市場予想を下回ったことや、週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出日を控えていることから、神経質な地合いになりやすい。日経平均は景気の下振れリスクに目配りしながら、下値を探る値動きとなりそうだ。

市場への影響

目次

日本市場への影響

  • 日経平均の予想レンジは35,000円〜37,000円。
  • 6日の東京株式市場で、日経平均は265円62銭(0.72%)安の36,391円47銭と4日続落。
  • 前週は為替のドル安/円高基調に加え、米国景気や半導体市況の後退懸念が重しとなり、週間では2,256円28銭(5.84%)下落。

日本株への影響

  • 第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、株式市場は弱い経済指標を素直に嫌気するようになったと指摘。
  • 週明けは世界的な株安の連鎖が起こる可能性があり、さらなる下落リスクがある。
  • 週末のメジャーSQ算出に伴い、相場は先物主導で不安定になる見込み。
  • 12日告示の自民党総裁選挙については、行方が読めないため、27日の投開票までは織り込みづらい地合いが続くと予想。

その他市場への影響

  • 米労働省が発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比14万2,000人増で予想を下回った。
  • 7月の非農業部門雇用者数は11万4,000人増から8万9,000人増に下方改定され、6・7月分の雇用者数は計8万6,000人減少。
  • 同日の米国株式市場では主要3株価指数が下落し、ナスダック総合は2.50%以上の下落。

イベントダイアリー

  • 国内で8月景気ウォッチャー調査の発表
  • 日銀審議員の発言機会
  • 中国で8月貿易収支の公表
  • 米国で8月消費者物価指数(CPI)の公表
提供: Reuters
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